読みました。この雑誌、すごく好きなんです。
編集長の、ミュージシャンへの視線や編集方針にとても共感できるんです。
どんな考え方なのか、ここに書きました。
この次の号が関ジャニ∞が表紙だった8月号。
このインタビューについては主に丸山くんのことしかブログに書き残していないのですが(音楽と人2017年8月号)
実は、この時のインタビューにモヤっとしていたんです。
METROCK出演の翌々日に行われたインタビューで
メンバーそれぞれに音楽、バンド活動、アルバム「ジャム」についての想いを語っているのですが
なんだかみんな、考え方がバラバラで。
あとでMETROCKの映像や音声を見聞きしてわかったように、あんなにグルーヴのある熱いパフォーマンスをしていたのにもかかわらず
バンド活動に対しての考え方の熱量がこんなにも違うのかと思って…。
アイドルでもバンドをやるから好きな私なんかは、「もっとやりたい!」と思っている亮ちゃんやマルちゃん、大倉くんの言葉が嬉しかったんですけど、
ちょっと否定的な横山くん、村上くんの言葉にんん??ってなったり、
楽曲制作などで中心にいるはずのヤスくんはいつもそうだけど自分の希望は言ってなかったりで。
そしてバンドの中心的人物であるはずのすばるくんその人が、誰よりも冷静だったんです。
―――今の関ジャニ∞は、メンバーそれぞれにいろいろな思いがあるみたいですね。(聞き手もそう感じていたみたいね)
7通りの考えがあるでしょうね。でも誰一人、バンドとしてやっていこうとは考えてないでしょうね。関ジャニ∞というアイドルの中の、バンドという表現ですよ。でもやっぱり、7人とも音楽が好きだってことがものすごく大きい。それにこんな僕らだからこそのグルーブ感があるんです。そこには、バンドマンには絶対出せないものがあるから、それを大事にしていきたいです。
今になって、この時のすばるくんの言葉に説得力があるというか。
すばるくんにとっては、エイトのバンドはそういうもの(アイドルの中の、バンドという表現)でしかなかったのだと。
そこからもっと音楽的に飛躍したくて、彼は外の世界に飛び出していったのだと。
今月号では
このすばるくんの「遺言」的な言葉がそのまんま、6人それぞれのインタビューで展開されていってて、驚きました。
周りから求められたものを、全部打ち返そうとしてきた。自分たちにその話が来たことに感謝して、恥かきながらやってきた、それが僕らのスタイルだったから。
もうしばらくここにいたいな、って。いろんなことをやらせてもらってきたじゃないですか。ドラムもやるし、演技もさせてもらえるし、唄ったり踊ったり、バラエティーにも出れる。これだけいろんな表現の場があるなんて恵まれてますよ。
それなりにいろんなことをやってきて、引き出しが色々あるのが強みですよね。あと、後悔しないようにできることは全部やろう、求められたことはすべて答えよう、そんな覚悟がどのグループより強かった。
こんなふうに、関ジャニ∞がなんでもやるアイドルグループだということを認めながら、あらたにこんな考えが数人の口から発せられたことが、ものすごーく嬉しかったです。
改めて、バンドっていいなと思いました。あくまで一人のメンバーとして、みんなと周りひとつの曲を表現するって、すごくいい。ひとりひとり違う人間だけど、演奏してると、今同じようなことを感じてるのがわかる瞬間があって。それが面白い。他の表現だとそれはあまり感じないから。
関ジャニ∞はライブやってナンボのグループですから、今の関ジャニはこうですよって、お客さんに提示して、そこで信頼を築いてきた。だからバンドってスタイルはいいんでしょうね。自分たちの今が出るし、全力でやるしかないから。
METROCKのあと、すぐには出てこなかった心境なんじゃないでしょうかね…そしてそのバンドの要だったすばるくんがいなくなったからこそ、バンドで表現することの真髄がわかった、みたいな?
そして何より、私がうれしかったのは
前号であれだけ慎重発言をしていた村上くんのこの言葉でした。
横に広がっていってるぶん、何か一つに決めきれなくなってる現状ですけど、それでええやん、って。これだけを極めたいとか思ってしまうと、パワーバランスが偏って、おかしくなる気がしてるんで…だから思うんですよ。僕ら、楽器に触れさせてもろて良かったなって。楽器から見た音楽の景色は、踊ってた頃と全然違うものがありますし。みんなが50歳くらいになって、本当に足腰ボロボロになって、もう走られへん!ってなっても、楽器あったら、僕らなりの表現ができるかもわからないですから。ボロボロになっても楽しめる表現が、音楽でできたらなあと思いますね。
そう…それでいいの。
嵐が一番輝いている時にファンの前から消えてしまうのと反対に、関ジャニ∞は汚くても、オッサンでガタガタになっても、ファンを楽しませてくれる人たちだと思ってる。
歳をとることは素敵なことだと、50歳になった関ジャニ∞がバンドで表現してくれたら理想的だなぁ。
関ジャムにゲストで来てくれるミュージシャンたち、あの人たちほとんど45以上でしょ?
でもみーんなカッコいい。
一つの道を究めているからというのもあるけど、関ジャニ∞はアイドルとして「他のアイドルがやってないこと」を究めてきたグループ。
だからきっと、カッコいいオッサングループになるはず!
亮ちゃんとヤスくんは、グループのことよりも自分のことをたくさん語ったインタビューでした。
と言いつつ、亮ちゃんは自分の主演ドラマにグループの曲が主題歌になったことの意気込みを感じる話をしています。
そういえば昨日のドラマ中、「crystal」いいとこで流れたんよね…この曲スルメソングです。
ヤスくんはいつもグループのことばかり話して、あまり自分のことを語らない人ですけど
大きな病気をしたことは彼のアイドル哲学を大きく変えるきっかけになったようで…それは「ボク。」でも語ってくれてることよね。
赤いバックに関ジャニ∞の音楽は支えられている。